『ヘルパゴス』は、漂着した無人島から生還すべく、生き延びるための水や食料を集めたり、嵐が島を襲うまでに木材でいかだを作ろうと奮闘するのですが、徐々に枯渇していく資源にチームワークが乱されて、各自がどうにか自分だけは生き延びようと画策する、大爆笑のニセ協力型ゲームです。
【無人島サバイバル】 全員、難破した船を抜け出して無人島にたどり着いた遭難者として、島からの脱出を目指します。
何もない島で生き延びるためには、毎日、人数分の水と食料が必要です。
1人ずつ時計回りにやってくる1日1回の手番で役割分担をして、水汲みや食料確保のための魚釣りに出かけましょう。
四方を海に囲まれたこの島から脱出するためには、海に漕ぎ出す〈いかだ〉を作らねばなりません。
いかだを作るために必要な材木は、危険な毒ヘビが潜む森にしかありません。
毒ヘビに噛まれて、丸1日行動不能になってしまうリスクを負いながらも、果敢に森へ向かって材木を6つ集めれば、ようやく1人用のいかだが1枚、完成します。
各自、1日1回という限られた行動回数で効率よく資源を集めようと、みんなで相談・協力していきますが、水がまったく取れない日照りの日があったり、釣りも必ずしも成功するわけではなかったりして、日に日に資源は枯渇していきます。
1日の終わりに水と食料が足りるかを確認してみると、全員分賄うには足りないなんてことも。
そんなときには、脱落する人を選ぶ投票が始まります。
【波乱の投票】 水や食料が足りなければ……人数を減らすしかありません。
みんなで話し合ったり、自分の貢献度を主張してみたり、はたまた誰かの怪しい動きを指摘してみたり……、さっきまで協力しあっていた仲間が、今や生き残りを賭けて争う敵同士。
こうしてお互いに疑心暗鬼になりながら、脱落する人を多数決で決めていきます。
「1、2、3!」の掛け声で選ばれた1人はその時点で脱落。
負けになってしまいます。
そうなったときのために隠し持っておきたいのが、協力な効能を持つアイテムです。
そう、このゲームは「ニセ」協力型ゲーム。
自分が生き残ることがいちばん大切なのです。
【さまざまなアイテム】 みんなが乗ってきた難破船に眠っているさまざまなアイテムを確保する〈船あさり〉。
自分の手番で船あさりをすることを選ぶと、アイテムカードが手に入ります。
何の役にも立たない〈高級車の鍵〉や〈トイレの掃除ブラシ〉といったアイテムもありますが、1人分の水が入った〈水入りボトル〉や1人分の食料になる〈サンドウィッチ〉、さらには魚釣りのときによりたくさん魚を集められる〈釣竿〉や材木集めを有利に進める便利なアイテム〈オノ〉などなど、生還に役立つアイテムもたくさん眠っています。
ただし、何を手に入れたのかを他の人に見せる必要はありません。
すぐにみんなのために使うのも、「ぜんぜん役に立たないものだった〜」などと嘘をついてこっそり隠し持っておくのも自由です。
なかには、選んだ誰かを即座に脱落させられる〈銃〉と〈弾丸〉なんてアイテムも……。
こうして、さまざまなアイテムをうまく活用しながら、密かに裏切りを画策したり、その場限りの協力関係を築いて立ち回ったりして、いかだに乗って島を脱出できた人がゲームの勝者です。
★ここがおすすめ はじめのうちは、みんなで資源を集めて無人島から生還しようと協力しあうはず、ですが、資源が枯渇するにつれて、チームワークが怪しくなり、メンバーの中で談合や意外な裏切りが発生するのが楽しいゲームです。
難破船から入手できるさまざまな効能を持つアイテムが予想外の展開を巻き起こし、遊ぶたびに波乱万丈のドラマが生まれるでしょう。
大人数で気軽に楽しめる大人向けとして超おすすめです。
【製品情報】年齢 :10才〜大人 人数 :3〜12人用 時間 :20分
ルール難度:わかりやすい 作者:Laurence Gamelin ロランス ガムラン 、Philippe Gamelin フィリップ ガムラン イラスト:Jonathan Aucomte ジョナタン オコント メーカー :Gigamic(ギガミック, フランス) 初版発行年 :2017年 国内版制作 :すごろくや(日本) 販売元 :すごろくや(日本) 国内版発行年 :2024年11月 箱サイズ :115 × 180 × 42mm 内容物 :ゲームボード 1枚, カード 91枚, 木製の玉 6個, 木製の資源マーカー 3個, 麻袋 1枚, 説明書 1部 説明書言語 :日本語 製造国 :中国 モニターの発色の具合によって、実際のものと色が異なる場合がございます。
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